障害者助成金活用事例 No.19
障害者に配慮された自動バリ取り機を導入することによって、知的障害者の職域拡大が図られた事例


1. 課題

   当事業所は、自動車の精密機械部品を製造している。雇用している3名の知的障害者は入社以来、清掃や健常者の管理下で補助的な軽作業に従事していたが、更なる障害者雇用を進めることとなり、工程上必要不可欠なバリ取り作業を障害者が援助無しでできないか検討することになった。
   しかし、従来型のバリ取り機ではスピードについていけず、安全面にも不安が残り、さらには障害者の習熟度も芳しくないといった問題もあった。

2. 課題解決の工夫・取り組み

   雇用開発協会のアドバイザーや、障害者職業センターのカウンセラーによる助言を受け、また、機械メーカーから障害者仕様に改良された機器の情報を得て、知的障害者向けに改良された自動バリ取り機を導入した。
   新たな自動バリ取り機は、スピードも障害者のテンポに合わせたものに設定してあり、シャフトも特殊なものでブラインドから火花が散ることはない構造になっている。

3. 取り組みの効果

   自動バリ取り機は、障害特性を考慮した仕様であるため、安全性は確保され、知的障害者の習熟度にかかわりなく、バリ取り作業が正確にできる。
   このことにより、知的障害者には機械の操作は無理で補助的な軽作業しか従事できないと思っていた従業員の考えを変えることもでき、障害者の就労の機会が広がった。
   また、助成金申請時には3名だった障害者が半年後には4名、その後8名まで拡大しているのみならず、高齢者や外国人労働者等に対する雇用姿勢が従業員の間にも浸透し、更なる雇用の拡大に結びついている。

4. 活用した助成金

   自動バリ取り機の導入には第1種作業施設設置等助成金を利用した。
上記の取り組みに係る費用は、6,457千円で、助成金受給額は2名分で3,000千円(限度額)であった。

知的障害者に配慮された自動バリ取り機
知的障害者に配慮された自動バリ取り機


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