障害者助成金活用事例 No.20
業種変更を余儀なくされた事業所で、自動鍍金機(改造機械)を導入することにより、知的障害者の継続雇用が可能となった事例


1. 課題

   当事業所は、携帯電話の塗装を生業としてきたが、相次ぐ大手企業の携帯電話からの撤退と過当競争により、遊戯器具の外観用の樹脂鍍金に業種変更を余儀なくされた。
    これに伴い、これまで塗装前の携帯電話をフックに掛けるだけの単純作業に従事していた知的障害者を継続して雇用するため、新たな作業を確保する必要があった。

2. 課題解決の工夫・取り組み

   機械メーカーや現場責任者等と検討を重ね、キャリア式樹脂自動鍍金機の導入を検討した。自動鍍金機を導入することで、ロード、前処理、鍍金、アンロードを自動的に行うので、知的障害者は、鍍金する樹脂製品をトラバーサ(移動台車)のラックに掛ける作業をこれまで同様に行えることになる。
   さらに、ロード、アンロード用のトラバーサをそれぞれ2台に改造することで、トラバーサが外へ出ている時間を長くし、障害者が焦らずしっかりと製品をラックに掛けたり、外したりできるようにした。

3. 取り組みの効果

   これまでどおり、鍍金する樹脂製品をラックに掛けたり、外す作業ができることで、知的障害者の職場が確保され、雇用の継続が可能になった。また、ロード用トラバーサのラックへ鍍金する樹脂製品を掛ける作業、アンロード用トラバーサのラックから製品を外す作業、検品等の作業を、それぞれのグループで行うようにした。各々のグループを近くに配置することで、監督者の目が届き、作業上のミスを減少させることができた。
   現在では、全社で24名の知的障害者を雇用し、さらに4名から5名の新規採用を計画している。

4. 活用した助成金

   キャリア式自動鍍金装置の導入に第1種作業説設置等助成金を利用した。
上記の取り組みに係る所要費用は、147,000千円で、助成金対象者は6名であった。
助成金受給額は、6名分で9,000千円(限度額)であった。

自動鍍金機
自動鍍金機
アンロード用のトラバーサ
アンロード用のトラバーサ


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