電動工具・補助機器の整備により知的障害者のキャリアアップが図られた事例
1. 課題
当事業所は、制御・計装システム設計・製作をしている。
知的障害のあるAさんは、採用以来3年間、清掃作業に従事し、指示がなくてもできるようになったので、新しい仕事をしてもらうことでAさんのキャリアアップを図ろうと考えていた。
新たな作業内容については、Aさんの障害特性と体力面に不安があることを考慮し検討する必要があった。
2. 課題解決の工夫・取り組み
Aさんに従事してもらう作業において、組立配線の前段取り作業で、ハーネス作成と単純なネジ取り付け作業に対しては、体力の負担を考慮した結果、電動工具を購入した。
また、ハーネス自動機から出できあがってきた電線を束ねる作業の補助に対しては、これまで1台の設置であったことから作業能率が悪かった加工電線収納ドラムを増設した。
3. 取り組みの効果
電動工具を使用することにより、あまり力を入れずにハーネス作成ができるようになった。
また、電線を束ねる作業においては、従来、ハーネス自動機を止めて処理するので作業が遅れていたが、収納ドラムを1台増やすことにより、機械を止める時間の短縮ができ、また、Aさんは自分のペースで無理なく作業ができるようになった。
このことにより、Aさんの仕事の幅が広がりキャリアアップが図られた。
4. 活用した助成金
電動工具・加工電線収納ドラムの購入にあたっては、第1種作業施設設置等助成金を活用した。
上記の取り組みに係る所要費用は、428千円で、助成金受給額は、285千円であった。
加工電線収納ドラム増設前
ドラム増設により無理ないペースで作業が可