障害者助成金活用事例 No.28
畳製造工程に自動両返し縫機及び半自動計量袋詰装置を導入することにより、作業の安全が確保され、知的障害者の雇用継続を図った事例


1.  課題

   畳製造販売を営む当事業所では、2人の知的障害者を雇用してきたが、近年、畳需要の減少が著しく需要環境が厳しいことから、彼等が従事できる作業場所が少なくなり、また彼らが興味を示す作業が工場内ではないことから、解雇を考えたこともあった。
   そのような状況の中、厚さの薄いタイプの畳の需要量の増加が顕著であり、年間新畳製造数量の約50%強にも及んでいる。そこで、2人の知的障害者に、この薄畳製造工程において畳縁の返し作業を担当させようと考えたが、この作業は手作業によるもので、熟練工が従事している状況であった。

2. 課題解決の工夫・取り組み

   幸い彼らが薄畳製造工程に興味を示してくれたので、その作業意欲に応えるため新たな業務に配置するには、彼等が操作可能な両返し縫機の導入がどうしても必要であった。そこで、メーカーに対して、操作が単純で安全な機械の製作について依頼し、自動運転中に異常が生じた場合には、彼らがすぐに認識できるようパトライトが点灯するとともに、異常時に他の作業員が対応できるよう、機械の何カ所かに大型の非常停止ボタンを設置した自動両返し縫機を導入した。

3. 取り組みの効果

   自動両返し縫機の導入により、畳の誤投入により生じる故障や商品の破損等がなくなり、作業も極めてシンプルとなったほか、異常時の認知や周囲のフォローが容易にできるようになった。

4. 活用した助成金

   自動両返し縫機を導入するに当っては、第1種作業施設設置等助成金を活用した。
上記の取り組みに係わる所要費用は6,882千円で、助成金受給額は3,000千円であった。

自動両返し縫機(機械への投入)
自動両返し縫機(機械への投入)
自動両返し縫機(畳の引き取り移動
自動両返し縫機(畳の引き取り移動)


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