障害者助成金活用事例 No.30
改造した横切機を導入することにより、知的障害者に木製品の作業工程を任せられるようになった事例


1.  課題

   知的障害者のAさんは、木製品加工販売業の事業所で製品加工(簡易作業)及び作業場の清掃に従事していたが、工場長は、Aさんに担当させる作業領域を広げたいと考えていた。
   一方、Aさんも、他の従業員と同じように、横切機の操作等にも従事したいという思いはあるが、木工切断時で出る高い音に対して過度に危険を感じてしまうことから、機械操作を怖がっていた。
   そこで、Aさんが、横切機の操作ができるよう、機械の運転音を低くするとともに、安全性を確保する必要があった。

2. 課題解決の工夫・取り組み

   横切機をAさんが安全に取り扱えるようにするには、設計段階から工夫・改良を行う必要があり、メーカーに協力を依頼する必要があった。
   機械の安全性や作業性を考慮し、作業の工夫や安全装置の改造を検討した結果、以下の改善を図った。
   ①作業中の状態を示すパトライトを設置。
   ②板の切断にあたって、ハンドルを回さなければ鋸が回転しない安全装置を取り付け。
   ③ハンドルを回すのを止めると鋸の回転が停止するよう改造。
   ④両手が運転装置に接してないと機械が作動しないよう改造。
   ⑤鋸の運動音による恐怖感を取り除くため、回転数を約6割落とした。
   ⑥製品固定用の治具を設置。

3. 取り組みの効果

   横切機導入後は、Aさんの作業領域が拡大でき、健常者と同じ作業がしたい思いを実現させることができた。またAさんの技能向上にも大変役立ち、本人から申し入れがある作業はできるかぎり任せることができるようになり、他機種への挑戦等、意欲向上につながった。
   Aさんは、他の1人の障害者とお互い競争しながら技能向上を目指し長期就労している。

4. 活用した助成金

   横切機(改作)を導入するに当たっては、第1種作業施設設置等助成金を活用した。
上記の取り組みに係わる所要費用は、620千円で、助成金受給額は、413千円であった。

横切機にパトライト、製品固定用の治具を設置
横切機にパトライト、製品固定用の治具を設置
左のレバーと右のハンドルを動かすと、のこ歯が作動
左のレバーと右のハンドルを動かすと、のこ歯が作動


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