山城内装
3. 障害者雇用のための工夫・対策山城内装では、聴覚障害者を多数雇用しているためコミュニケーションのとり方に工夫しているという。ある時、社長の山城さんが言葉とジェスチャーで業務内容を指示して外での業務に出掛けたことがあった。木工所に戻ってきた時に出来上がったものを見て、イメージと違い失敗したというエピソードがあった。その時の経験から、製作する時には図面を起こしきちんと話し合いをすることにした。今ではそのおかげで図面に対する知識も増え、皆で話し合うことによってより良いものを作っていこうとする思いも会社全体で強くなってきている。また、図面を描くことで業者の依頼に対しての提案も出来るようになり、業者との繋がりも強くなった。 雇用継続していく上では、障害者本人に合った職場の配置が大切なので特に心掛けている。木工所内の業務は、実際に依頼された商品を作るまでに多くの作業工程を有することから多岐に渡る。その中でゆっくりとさまざまな仕事を経験させて、本人に合った仕事を探していくことにしている。また障害者本人に合った業務内容だけではなく、性格も理解し肌の合った者同士でチームを組ませ業務にあたるようにしている。 木工所内には、多くの機械がある。その中には使い方によっては、大けがをするような危険のあるものも多い。そのことを従業員全員で認識し、危険性がないかどうか、また、どこが危険なのかをチェックし作業や業務がスムーズに流れるように努力している。給与面の労働条件は、障害者も健常者も変わらない。山城内装は木工所という性質上、入社した当初は見習いであり、熟練してくると職人と呼ばれるようになる。したがって、見習いと職人とで給与には大きな違いがある。熟練した職人の腕や技に対して給与を上げていくことは、この業界では当然のことである。山城内装では職人と呼ばれるようになった聴覚障害者も実際に働いている。 社長の山城さんは、「健常者と言えども、100人見習いがいてもその中で、職人と言われるようになる人は2、3人」と話す一方、「皆が皆職人である必要はない」とも語る。「職人だけではなく、その業務を助ける人もいて、交じり合いながら良い会社を作っていけたらいい」と語る山城さんの言葉は、ここで働く障害者にとって、とても居心地の良い仕事場になっているのだろうということを感じさせた。 ![]() 職人として活躍する障害者
![]() 清掃を行う知的障害者
![]() 設計等を担当する身体障害者
![]() 事務作業を担当する身体障害者
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