有限会社松山サービス

3. 取り組みの内容

(1)信頼関係

安心して働ける職場というのは、心の居場所があるからではないだろうか。この事業所では「話を聴く」ことを大切にしている。2人組又はグループで仕事をすることが多く、人間関係が重要になってくる。日常生活のことから、仕事のことまで幅広く相談を受けている。「相談がある」と言われると、どのような状態の時でも『即対応』を心がけて支援にあたっている。事業所内で、従業員全員参加型の就労支援が形になっているということを前述しているが、従業員同士の信頼関係がそこにあるからこそ、できる支援である。

障害のある人の能力が発揮できるよう、その人の可能性や特性を見つけ出し指導を行っている。

タオルたたみの作業支援中
タオルたたみの作業支援中
汚れを見つけたら質問や報告ができるようになった
汚れを見つけたら質問や報告ができるようになった


(2)連携

この事業所では、特別支援学校や近隣の福祉施設からの職場実習を積極的に受け入れている。実習で他の従業員と同じ内容の仕事をしてもらい、その中からその人のいいところを見つけ出して、就労継続につなげるヒントを得たいと考えている。また、障害の重度・軽度には関係なく、本人のやる気と覚悟が一番大事であると考えている。

この事業所では、障害のある人を取り囲むさまざま環境において関係がある、労働、福祉、教育、地域(NPO団体など)、医療との連携をとりながら就労以外の支援も行っている。

連携図

(3)仲間

企業内ジョブコーチとして現在活躍している方は全国で100人前後と極小数である。企業内ジョブコーチという同じ立場で相談できる人が少なく、仲間を見つけることも困難な状況である。

首都圏で、障害者の就労支援をしている方が発起人で「企業内ジョブコーチ研究会」というサークル活動をしており、この事業所の恒岡さんもその会に所属している。支援のあり方や悩みなどを相談し、どの地域の人も一緒に勉強していきたいという考えである。また、他の企業内ジョブコーチの人がどのような支援をしているのかなどの、情報交換ができるネットワークが広がっていくことが期待される。

執筆者  :  愛媛大学教育学部障害児教育教員養成課程  大学生  松本  薫
独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構 検索画面へ
高齢・障害者雇用支援機構トップページへ