障害者助成金活用事例  No.52
拡大読書器等を導入することにより、中途で視覚障害者となった社員の職場復帰が可能 となった事例


1. 課題

   運輸業を行っている当社の集荷配達業務部門で勤務していたAさんが、急性水頭症による後遺症のため、両眼視力視野と四肢不全麻痺となり、視覚障害2級の判定を受けた。病院で治療とリハビリを行った後、訓練施設に入所し、職場復帰のための訓練を受け、計1年7ヶ月休職したが、職場に復帰し、仕事を続けたいとの強い意志があることが確認されていた。
   Aさんを職場復帰させるにあたっての課題は、視野が狭くなる後遺症のため、休職前の集荷配達業務に従事することは不可能であり、当社の複数の営業所において、従事できる仕事はどのようなものがあるのか、さらにAさんの能力を一番発揮できる仕事は何かを検討することであった。

2. 問題解決の工夫・取り組み

   Aさんは職場復帰に向けて、日常生活訓練及びパソコンでの文書作成、グラフ作成等のスキル向上の訓練を視覚障害者の訓練施設で受講し習得していた。その習得技能から判断して、資料作成、集計業務が能力を一番発揮できるものと考え、Aさんと通勤経路、仕事内容等の相談を行い、転勤が生じるが事務部門の職場に復帰した。
   視野が狭くなり、細かい文書の文字が見えにくい等のため、パソコンの操作にも支障が生じていたが、拡大読書器、パソコン音声読み上げソフト等の就労支援機器を導入したことにより、事務処理上の課題も解決できた。

3. 取り組みの効果

   資料作成だけではなくいろいろな業務ができるようになり、使いやすい機器を使用することで業務遂行の負担が軽減され、効率の改善にも繋がり高い評価を得ている。

4. 活用した助成金

   拡大読書器やパソコン音声読み上げソフト等の作業設備の導入に当たっては、第1種障害者作業施設設置等助成金を活用した。上記の取組に係わる所要費用資金は425千円で、助成金受給額は283千円であった。併せて、重度中途障害者等職場適応助成金も活用した。

デスクトップパソコンを使い、貨物扱量、運賃等の集計データ入力
デスクトップパソコンを使い、貨物扱量、運賃等の集計データ入力
打ち込んだデータを拡大読書器で拡大して確認
打ち込んだデータを拡大読書器で拡大して確認


協力事業所:西武運輸株式会社大阪貨物センター
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