医療法人青志会 介護老人保健施設 和楽
2. 障害者雇用の経緯と状況◎【Aさん 23歳 女性】 知的障害者Aさんの場合、養護学校高等部3年生の時、就業体験という形で学校側から受け入れてくれないかという要望があった。当事業所では身体障害者雇用の実績はあるが、知的障害のある方については初めてだったので、最初は返答を躊躇したが、就労を望む生徒の思いを何とか叶えてあげようとする進路担当の先生方の熱心さと、障害者就業・生活支援センターよりそいが養護学校と連携して支援に入ることで、まずは様子を見てみようということになり実習を受け入れるに至った。 彼女にとっては、この間の実習をきっかけに高齢者と係わる仕事が以前にも増して好きになり、出来るならこの職場で一職員として働き続けたいという強い希望を持つようになった。また事業所内では、彼女の前向きな姿勢とひたむきに働く姿をみて、卒業と同時に本格的に雇用に向けて取り組んでみようという気運が高まった。 そして、平成17年11月から1ヶ月間、徳島障害者職業センターのジョブコーチ支援事業(雇用前支援)を利用して専門的にジョブコーチに入ってもらい実習を実施した。終了後の状況から、その後はハローワークの職場適応訓練事業の制度を利用して1年間訓練を実施した。 こうした訓練を重ねることで仕事の段取りも彼女なりに理解できるようになり、また利用者との信頼関係も少しずつ深まってきたことで、事業所もこれなら大丈夫ということで、平成19年4月1日より正式雇用されるに至った。 彼女自身の生活の場も入所更生施設を出て、地域のグループホームへと移行するに至り、大きな社会参加のスタートを切ることになった。 現在彼女の業務は、食事や排泄介助、清掃、着脱・入浴介助、利用者の体操指導など・・・介護職員の一員として日々活動している。 仕事上、人と対応する大変デリケートな職種であるだけに、細かい部分までの配慮はまだまだ出来ないが、周りの温かい同僚に支えてもらいながら、彼女の“高齢者が大好き”という思いを大切に日々頑張っている。 ![]() 個人の洗濯物は、各ケースに間違わずに収納する
![]() 各部屋に必要な物品を配布する
![]() ![]() 常に利用者の方とコミュニケーションを図りながら、その日の気分や体調等の変化を素早く読み取る
◎【Bさん 20歳 女性】 知的障害者Bさんの場合、Aさんと同様、養護学校の就業体験である実習を通して同じ事業所でお世話になることになった。 この方の事例は、Aさんの成功事例から、事業所も養護、ハローワーク、障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター等、各関係機関が協力の下、進められるという安心感から案外スム-ズに受け入れが決まった。 Bさんは、養護学校在学中にクリーニングの資格を取得しているということもあり、老人施設の業務で欠かすことのできない洗濯の業務については、彼女の得意とするところであった。 只、彼女の場合はAさんのように活動的ではなく、またコミュニケーションが苦手という特性から、常に高齢者とコミュニケーションが必要な介護の現場では不安が付きまとうのでは、ということから事業所の配慮により清掃・洗濯といった単一な業務に従事することになった。 事業所にすれば、できるだけ従業員には種々雑多な事から専門的な業務までこなす職員が欲しいのは山々ではあったが、Bさんの一つのことを根気強く最後までやり遂げるという長所を最大限に活かした配置である。 現場では、汚物処理の際に中腰になることで腰を痛めないように椅子を設置してもらったり、また出来るだけ負担を減らせるよう大型機械の設置等の配慮をしてもらっている。 平成20年3月19日より正式雇用され、現在に至っている。 ![]() ![]() 毎日、山のように洗濯物はあるが、利用者の方がいつも清潔な衣類を身につけられるよう、頑張って綺麗に洗濯している
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