有限会社協同回収

1. 事業の概要、障害者雇用の経緯

(1)事業の概要

同社は、平成11年にトラック1台での金属くず商として創業した。平成14年に組織変更を行い、総合リサイクル業を目指した現在の有限会社協同回収となった。環境法令の遵守、省資源・省エネルギー化の推進について資源の有効活用の観点から、金属スクラップ(鉄、非鉄金属、貴金属等)、プラスチック類、紙類、古タイヤ、中古商品(家電、家具、厨房、事務用品等)の3R(スリーアール)推進に取り組んできた。3Rとは、①廃棄物の発生抑制(Reduce:リデュース)、②再利用(Reuse:リユース)、③再資源化(Recycle:リサイクル)を意味する。

同社は、平成24年8月現在、主に鉄を中心とした約300品目をリサイクルする7カ所の工場拠点と、鉄以外にも再利用できる貴金属やブランド品、中古携帯電話、その他再販できるものは何でも買い取ってリサイクルする7カ所の店舗を有している。

とりわけ、デジタル家電の基板リサイクルは、工場内で基板の粗破砕後、もう一段階細かく処理し、鉄・銅・アルミ・ステンレス等に手選別する。こうして回収したほとんどの資源が大手精錬メーカーへ売却されている。

またコンプライアンス重視と国内での資源循環の観点から、小型家電リサイクルを促進させるためノウハウを無償提供し、一連のシステムを全国に普及させる活動を行っており、更には、地域と企業を繋ぐ架け橋として障害者雇用の推進に加え地域スポーツ支援にも力を入れているところである。


(2)障害者雇用の経緯

創業当時の代表者の脳裏に常にあったことは「どんなに貧しくとも、やる気さえあればなんとでもなる。」ということであったという。

会社を存続させるために、精一杯の毎日を過ごしてきた。一方で「これまでにいろいろな人にお世話になった」、「恩返しに何が出来るのか」を考えていた。そして、「会社は経営者のものではなく働いている社員とその家族、お客様、地域、業界、企業にかかわるすべての人のものであり、そのすべてを幸せにするためにある」を理念に掲げ「この仕事は障害者にできる仕事ではないか、そしてそれは地元への社会貢献にもつながるのではないか?」という発想から、積極的に障害者雇用を進めることにした。

平成17年春のことであった。この時まで障害者とは知らずにたまたま1名を雇用していた実績があったこともあり、障害者雇用に当たっての抵抗感は障害種別も含めて特になかったようである。

平成18年7月に高等技術学校から障害者向け職業訓練の受託をし、委託訓練生5名を採用した。その間に特別支援学校の実習生の受入れも行うようになり、平成19年には、更に5名を採用した。電子機器を破砕し手作業で分別する作業を主な実習内容としたが、破砕した基板を持続する集中力で選別する姿には感心したという。

また、職場実習を体験した特別支援学校の生徒からは、「家電製品の殆どに電子基板があることを初めて知ったし、今までゴミだと思っていたものがリサイクルできると思ったら、すごく楽しく感じた」とのコメントもあり、人材マッチングが成功し、更には各学校関係者のサポートもあり、結果として多くの職業訓練生や実習生の雇用に結びついており、職業訓練の受託・職場実習の受入からの採用の流れが構築されている。

平成17年には身体障害者1名であったが、現在では15名の障害者雇用を実現している(重度身体障害者2名、身体障害者5名、重度知的障害者2名、知的障害者4名、精神障害者2名)。

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