株式会社ジャパンディスプレイ鳥取工場

1.会社概要、障害者採用の経緯

(1)会社概要

①  今後の課題

当社は、中小型ディスプレイ事業を営むソニーモバイルディスプレイ株式会社、東芝モバイルディスプレイ株式会社、株式会社日立ディスプレイズの三社を2012(平成24)年4月1日に統合し、新たに当社「株式会社ジャパンディスプレイ」を合併後の会社名として、従業員約6,000名で事業を開始したものである。各社の持つ優れた技術力を集結し、弛まぬ研鑽によってこれを進化させていくとともに、国内9拠点に7つの工場と4つのオフィスを構え、また海外5ヶ国に営業・製造拠点をもち、グローバルレベルの生産能力を発揮することで、ディスプレイ業界の進化をリードしている。

また、『美しい地球を次世代へ』を合言葉に地球環境の保全が人類共通の最重要課題の一つであることを認識し、中小型ディスプレイ製品及びサービスの提供を通じて人と環境を大切にし、社会とともに発展する企業をめざし、『想像力と創造力を大切に、人に心躍るLive Interfaceを届け、世界に新たな価値を生み出し続ける』べく事業運営を行っている。


②  鳥取工場の紹介

鳥取工場は1967(昭和42)年に前身である鳥取三洋電機株式会社の液晶ディスプレイ(LCD)事業からスタートし、激動の液晶業界を勝ち抜くべく、事業統合・合弁等の変遷を経て、現在は株式会社ジャパンディスプレイ鳥取工場として事業を行っている。

鳥取工場の変遷は以下の通りである。


1967(昭和42)年 鳥取三洋電機株式会社(現在、三洋テクノソリューション鳥取株式会社)の液晶部門の工場として開設
2004(平成16)年 三洋エプソンイメージングデバイス株式会社鳥取事業所となる。
2006(平成18)年 エプソンイメージングデバイス株式会社鳥取事業所となる。
2010(平成22)年 ソニーモバイルディスプレイ株式会社鳥取事業所となる。
2012(平成24)年 株式会社ジャパンディスプレイウェスト鳥取工場となる。
2013(平成25)年 株式会社ジャパンディスプレイ鳥取工場となる。

現在は従業員数約580名で、これまでの変遷で培った技術を根底に車載分野を中心としたアモルファスシリコンTFT液晶パネルの設計、生産及び液晶モジュールの設計を手掛けている。

また、鳥取工場は鳥取市の中心部に位置し約45年に渡り地域に根付く工場として、社会貢献活動や地域環境活動も積極的に行っている。


(2)障害者雇用の経緯

鳥取工場の障害者採用は2011(平成23)年よりソニーモバイルディスプレイ株式会社(以下「SMD社」)としてスタートした。

鳥取三洋電機株式会社からエプソンイメージングデバイス株式会社鳥取事業所時代の「鳥取工場」では、身体障害者5名を雇用していたが、両社とも「特例子会社」を設立していたため、新規の障害者採用は行っていなかった(2011(平成23)年4月鳥取工場単独の雇用率は 0.7%)。

その後、「鳥取工場」はSMD社の鳥取工場となるのであるが、鳥取工場との統合前の同社は、法定雇用率を満たしていた(2010年6月1.88%)が、鳥取工場との統合により法定雇用率を下回ってしまった(2011年6月 1.18%)。

これを受け2011(平成23)年4月、SMD社各工場で雇用率2.0%以上を満たすという方針がだされた(鳥取工場は、新たに8カウントの採用が必要であった。)。

鳥取工場で障害者採用をスタートするにあたり、まずは人事総務部門内で業務内容等を検討し、また社内のダイバーシティ(多様性の受容)推進委員会から職場の意見を集約し工場全体で業務の検討を行った。加えて、これまで障害者雇用の実績があった他工場のノウハウや意見を参考にし、最終的に2011(平成23)年9月鳥取工場内のサポート業務(従業員サービス・環境活動・社会貢献活動等)を担当するチーム(以下「サポートチーム」という。)を立ち上げることを決定した。

サポートチームの業務内容は、定型的かつ作業マニュアルに沿って行うことを基本としたため、知的障害者をターゲットとし採用活動を行った。また同時にサポートチームの管理監督者、及び立上げメンバーも必要となるため、身体障害者の採用も行なった。

サポートチームの立ち上げ時点での採用想定人数は

管理監督者(身体障害)   2名
立上げメンバー(身体障害)   2名
作業メンバー(知的障害)   4名 であった。

我々にとっては初めての障害者採用となるため、2011(平成23)年11月ハローワーク主催の「障害者就職面接会」に参加し35名の入社希望者との面接を行い、その後当社採用試験を経て最終的に7名(8カウント)を採用した。

管理監督者(内部障害)   1名(1カウント)   2011年12月入社
立上げメンバー(内部障害)   2名(2カウント)   2011年12月入社
作業メンバー(聴覚障害)   1名(2カウント)   2011年12月入社
作業メンバー(知的障害)   3名(3カウント)   2012年2月・4月入社

この結果、2012(平成24)年4月時点の鳥取工場単体の雇用率は2.04%となり会社方針に達した。しかしながら会社全体では達しておらず、また2013(平成25)年4月に法定雇用率が1.8%から2.0%へ引き上げられることなどから、2012年度も継続して採用活動を行い、新たに知的障害者3名を採用し、現在(2013(平成25)年1月)知的障害者は6名になった。


【障害者雇用率の経緯】


年月 障害者雇用率(%)
法定雇用率 鳥取工場 会社全体
2010年6月 1.8 0.72 1.88
2011年6月 1.8 0.73 1.18
2012年6月 1.8 2.04 1.57
2013年6月
(見込み)
2.0 2.54 2.11

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