障害者助成金活用事例  No.111

休憩・談話室設置により介護補助業務の雇用安定が図られた事例


1. 課題

社会福祉法人まつみ福祉会は、沖縄県豊見城市・那覇市において、介護保険・障害者自立支援事業・豊見城市委託事業を行っており、休憩・談話室を整備した平成22年では従業員数253名うち障害者数は37名で、対象者が在籍する介護老人保健施設及びデイケア・デイサービス事業の従業員数は合計で約100名、うち対象障害者数は12名(身体2名、知的5名、精神5名)である。

対象障害者の主な業務は介護補助業務を担当している。

当初、対象障害者の雇用の安定・継続のために、職員が使用している休憩室を共有していたが、共有の休憩室では「他の職員に遠慮をしてしまいリラックスができない。」「スペースが足りず、仮眠をとることができない。」等の声があり、肉体的、精神的にリラックスできるよう対策を考えていた。

そこで、使用していないパーテーションや介護ベッドを活用した休憩所を廊下部分に設けて休憩室としていたのだが、プライバシーの確保が難しく、女性障害職員の利用はなかった。精神障害者等の特性である“ストレスに弱い”“疲れやすい”等への対策にも障害者専用の休憩室の設置が適切と思われたので、休憩・談話室の設置は急務となった。



2. 課題解決の工夫・取り組み

1.  専用休憩室を設置することにより、肉体的、精神的疲労を回復し、リフレッシュして仕事に臨むことで、雇用の継続と安定を期待できるよう取組んだ。
2.  休憩室を3分割(男性休憩室、女性休憩室、談話コーナー)し、特に女性のプライバシーを確保することに取り組んだ。
3.  男女共に活用できる談話コーナーを設置することにより、情報の共有やコミュニケーションの活性化、チームワーク向上の場を提供できる工夫をした。


3. 取り組みの効果

専用休憩室の設置で、周りに遠慮せずゆっくり休め、体力を回復してもらい、仕事がスムーズに遂行できる事が効果として現れた。また、男女休憩室を分ける事でプライバシーの確保ができた。

談話コーナー設置以前に、知的障害をもつ職員が仕事中のおしゃべりが多く業務に集中できず、注意されることが度々あったが、談話室を設置したことで、仕事と休憩にメリハリをつける事ができ、仕事中のおしゃべりが減り仕事に集中できるようになった。さらに、男女共に活用できる談話コーナーはお互いが仕事について情報交換や相談を行う、仕事の情報共有・コミュニケーションの場となった。そのなかで、お互いに業務への課題を見つけたり、仕事のコツを教え合ったりすることで、シーツ交換等の技術向上に繋がった。また、月に一度のスキルアップを目的とした勉強会のテーマもここから声が上り、仕事への意欲や技術の向上が効果として現れた。



4. 活用した助成金

障害者福祉施設設置等助成金    所要費用    1,143,000円    助成金受給額    381,000円


外観
外観
休憩室で談笑
休憩室で談笑

食事介助
食事介助
脱着介助
脱着介助

シーツ交換
シーツ交換
声掛け
声掛け
休憩室
休憩室


協力事業所:社会福祉法人まつみ福祉会  介護老人保健施設桜山荘
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