障害者助成金活用事例  No.118
通勤用自動車の購入により通勤が可能になり雇用継続が図れた事例

1.  課題

Aさんは交通事故により、両下肢機能全廃(1級)になってから自動車整備の資格を取得し、それから10数年間自動車整備の仕事を行ってきた。しかし、どうしても家族の都合で引越しせざるを得なくなったため離職し、現在の自宅から勤務できる仕事先を探していた。10ヶ月かけて40社ほど面接したがなかなか採用までには至らなかったところ、やっと自動車整備販売業H社への採用が決まった。H社は自宅から約40kmも離れており、公共交通機関を利用することも検討したが、「車いす」のAさんにとっては、バスやJR・私鉄電車を3回も乗り換えする上、駅の階段の上り下りや通勤時の混雑等を考慮すると体力的にも安全面でも公共交通機関を利用するのは困難であるとの結論に至り、雇用継続にあたっての大きな課題となった。


2.  課題解決の工夫・取り組み

H社としても、Aさんが何十社も面接を受けた経緯から考えても、今後も自宅近くに職場はないと思われるので、何とか雇用を維持していきたいと考えていたところ、障害者雇用納付金制度に基づく重度障害者等通勤対策助成金があることがわかり、早速、高齢・障害者雇用支援センターに相談することとなった。幸いにもAさんは運転免許を取得しているので、下肢障害があっても改造により運転が可能なように、自動車に手動式運転装置を取り付けて通勤に使用することで助成金の申請を行うこととした。


3.  取り組みの効果

上記助成金により、Aさんの通勤のための自動車を購入することができ、一人での通勤が可能になった。また、仕事上で必要なときに早出や残業もできるようになり、Aさんの雇用の継続が図られた。


4.  活用した助成金

通勤に使用する自動車の購入にあたっては、重度障害者等通勤対策助成金(通勤用自動車の購入助成金)を活用した。購入した自動車のグレードは軽自動車で、購入に係る所要費用は1,368,800円で、所要費用のうち諸費用ならびにスタッドレスタイヤ及びエコカー減税分を差し引き、最終的に当該助成金の支給対象費用は1,169,409円となり、その結果、助成金受給額は877,000円であった。






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