医療法人社団敬愛会

1. 事業所の概要、障害者雇用の経緯

(1)事業所の概要

平成元(1989)年7月、医療法人社団敬愛会を設立、同年8月に前身の内田病院から内田記念病院(院長(当時):内田康文)へ名称変更となる。平成15(2003)年3月佐賀記念病院と名称も新たにして現在地へ移転した。その時のベッド数が158床であった当事業所も平成18(2006)年1月には177床に増床した。

平成21(2009)年5月には有料老人ホームであるシニアケア佐賀を、平成23(2011)年10月には介護老人保健施設であるシルバーケア佐賀を、それぞれ当事業所に隣接して移転・開設した。


(2)事業所の特徴

当事業所では、「佐賀に住んでいてよかった」と思ってもらえるための地域医療を目指している。自分が暮らしている町で治療を受けたいと誰もが願う当たり前のことを実現するために、地域の医療や福祉、保健、病院同士の連携を大切にし、人と環境、医療と地域が調和することで一人ひとりの安心を提供している。

そのために、当事業所は4つの理念(「4C」)を掲げている。


  1. ①【Certain】

    「信頼できる」という意味で、患者や他の医療機関からも信頼される病院を目指す。

  2. ②【Clean】

    院内の清潔さだけではなく、ここで働く人すべての内面の美しさ(言葉遣いや身だしなみ)もきれいな病院を目指す。

  3. ③【Comfortable】

    「快適な」「居心地のよい」という意味で、心身ともに安らげる病院を目指す。

  4. ④【Convenience】

    コンビニという言葉のイメージそのままに、誰もが気軽に訪れることができる病院を目指す。

    また、診療科目が多いことも当事業所の特徴である。

(3)障害者雇用の経緯と背景

当事業所で最初に雇用した障害者は、今はもう退職しているが20数年前に雇用した身体に障害のある薬剤師であった。その後、平成17(2005)年に身体障害者を2人雇用しているが、いずれも国家資格を持った医師と介護福祉士である。障害者雇用の必要性は理解していたものの、当事業所としては、資格を持っている者や病院内で行っている業務が障害のない者と同程度にこなせる者を希望していたことから、障害者雇用がなかなか進まなかった。

障害者雇用率を達成するためにも、新たに職域開発をして雇用対象となる障害者の範囲を広げなければ障害者雇用は進まないと考え、ハローワークに相談したのが平成26(2014)年2月のことである。看護助手の補助業務を新たに視野に入れて、雇用の取組みを進めていくことにした。

本事例は、その取組みについて紹介するものである。なお、今回の取材では、人事担当である鈴木登統括事務部長、看護部の総責任者である光武弘子看護部長、教育的立場である木塚千春看護師長に聞いた。


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