株式会社ベジタブル・ウェル

1. 事業所の概要

(1)事業の概要

株式会社ベジタブル・ウェル(代表取締役 鶴上誠一郎)は、農業生産会社である有限会社ベジタブル・ユー(ベジタブル・ウェルと同住所、代表取締役 小原弘一)の子会社として平成24(2012)年に設立された。

有限会社ベジタブル・ユーは創業8年目(平成26(2014)年現在)になるが、地元の農業者としての経験は長く、トマトやベビーリーフのハウス栽培を行い、品質の高さ・安定した供給力は高い評価を得ている。収穫されたベビーリーフは、作業場内で検品、複数種のブレンド、計量、袋詰めといった工程を経て出荷される。それらの軽作業は知的障害を持つ人に適した業務形態であると考え、障害者雇用を前提として「独立」したのが株式会社ベジタブル・ウェルである。


(2)ベビーリーフ生産と今後の課題

ベビーリーフが日本で普及したのは15年ほど前(平11(1999)年頃)のことである。その時期からベジタブル・ユーは熊本県内で生産を開始している。以来、ベビーリーフの需要は右肩上がりで増え続けており、ベジタブル・ユーも出荷量を増やし続けている。

但し、ベビーリーフの生産は安易ではない。年間10回生産を行える施設園芸という特性から安易な参入も多いが、連作障害や気候の変化への対応も難しく、生産農家の数や価格の上下も激しい。

このような市場で経営を安定化させるには、商品を安定供給できる生産技術と広大な栽培面積を持ち、商品を無駄なく供給できる多くの販売先が必要である。ベジタブル・ユーは早期に営業開拓を成功させ、近畿や九州のコープ(生活協同組合)を主に100社以上の取引先を有し、栽培の総面積は5ヘクタールに及ぶ。種まきや水かけは人手、収穫も機械ではなく手摘みで行われ、品質においても高い評価を得ている。経営は安定しており、業務受託するベジタブル・ウェルも安定的な状況にあるという。

現在、再び全国的に生産量が過剰気味になりつつあるが、自社の経営に大きな問題は発生しないだろうとベジタブル・ウェルは予測している。


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