JMUビジネス・サポート株式会社

1. 事業所の概要

(1)設立からの経緯

JMUビジネス・サポート株式会社は、我が国有数の造船会社であるジャパンマリンユナイテッド株式会社(以下、JMU)の特例子会社である。JMUは平成25(2013)年1月ユニバーサル造船株式会社と株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドとの統合により誕生した会社であるが、当社は、ユニバーサル造船株式会社の特例子会社「有明ビジネス・サポート株式会社」として、平成23(2011)年4月に設立され、親会社の統合に際して現社名に変更した。

発足時の目標は、障害者24名雇用を達成することであったが、初年度(平成23(2011)年度)10名(全従業員数25名)、2年度(平成24(2012)年度)18名(全従業員数36名)、3年度(平成25(2013)年度)21名(全従業員数39名)と着実に推移した。そして、4年度にあたる平成26(2014)年4月には舞鶴支店を開設し、合計26名(全従業員数46名)となっている。


(2)事業の概要

当社の業務は、本体JMUの船舶設計および周辺サービスの請負である。具体的には、有明本社が船舶のCAD設計(船殻および艤装)と設計に伴う複写・スキャン業務、さらに複写された文書などの配送業務(メールサービス)で、本年開設された舞鶴支店は清掃業務を行っている。

有明本社の組織構成は総務部と事業部に分かれており、事業部は船殻CADグループ、艤装CADグループ、ドキュメントグループの3部署で構成されている。

2つのCADグループは設計を担当する。なお、船殻とは船の骨格と外郭形成する構造主体を指し、工場建屋内外あるいはドックで組み立てられる。艤装は構造主体の上あるいは内部に設置される装置や設備等で、ドック内への船殻搭載前に船殻をベースとして取り付け工事が行われる。設計後、各部署に図面を配布するための複写(コピー)業務が発生する。ドキュメントグループはそのためのスキャン業務や複写業務、さらには複写した書類等を関係部署(JMU本体及びそのグループ、下請け企業等)に配送するメール業務を担当している。JMU本体の従業員は約1,000名、グループ・下請け企業を加えれば、有明の敷地内で働く人員は約2,000名になる。メール業務はそれらの人々に向けたいわば社内の郵便局なのである。

なお、複写とスキャンとは大きく役割が分かれる。複写はCADで設計した図面(原紙)を製造各部署に渡すためのもの、スキャンは製作した図面を保管する内部目的のものと製造された船を納品する際に発注者に渡される完成図書(設備機器などの取扱説明書)を作成するためのものである。


(3)今後の課題

当社の今後の課題の第一は障害者雇用率2%の達成であり、そのため、有明本社におけるCAD部門への継続的な人員補充、ドキュメント部門の代替わり要員確保による漸増を図り、清掃業務への業務拡大による知的障害者雇用も視野に入れたいと考えている。また、精神的に不安定なために就労状況が思わしくない社員については就労支援を行い、雇用維持を図っていく方針である。

4月に発足した舞鶴支店では、まず清掃業務を安定させ、その後、業務範囲の拡大と雇用増を図っていく方針である。舞鶴支店の取組が成功すれば、JMUグループ各拠点へと同様の事業を展開していきたいと考えている。

一方、黒字化のために、売上増、回収率改善等を図る必要があり、そのためには、成長過程にある社員の早期戦力化、一人前となった社員の更なるステップアップを図る必要がある。将来的には、JMUからの出向者による指導ではなく、自社社員の中から指導的メンバーを輩出する体制を作り上げることを目指していく計画である。


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