株式会社エルアクト

4. 障害者の就労・雇用に関する制度等の活用、今後の展望

(1)障害者の就労・雇用に関する制度等の活用

障害者の雇用を進める上では、ハローワーク、障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター、相談支援事業所、就労継続支援A型、B型の事業所など、横とのつながりがとても大事になってくる。職を探している障害者の紹介はもちろんのこと、知識やアドバイスをもらうことができ、事業所としての質を高めていくことにつながる。

また、特別支援学校からの実習も定期的に受け入れており、1週間から2週間一緒に働くことで、障害特性や作業内容の向き不向きなども見ることができる。そのなかから卒業後、就職につながった事例も多くある。さらに、特別支援学校で行われる障害福祉サービス事業所説明会等に参加することにより、当社の事業所をより多くの人に知ってもらう機会を持つことも行っている。

社会福祉団体、保健所、鹿児島市精神保健福祉交流センター等が主催している障害者就労支援の事業所が集まるフェスティバルには積極的に参加し、しのび食堂で作っているお弁当や青空農園で作っている野菜などの販売を行っており、当社のことを障害のない人達に知ってもらう機会を作っている。

ハローワーク等からの紹介は、面接の後に必ず職場体験に入ってもらい、本人が実際に働いてみてやっていけそうかどうか、事業所としても、作業の向き不向きを見ることができる。

また、障害者を雇用する問題点とは逆に、障害者を雇う上でのメリットとしては、特定就職困難者雇用開発助成金や障害者雇用調整金・報奨金などを場合によっては受けることができることがあげられる。


(2)今後の展望

就労継続支援A型事業所のサービスとは、通常の事業所に雇用されることが困難な障害者のうち適切な支援により雇用契約等に基づき就労する者につき行われる、生産活動その他の活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他必要な支援となっている。

また、対象者は利用開始時18歳以上65歳未満の者で企業等の雇用に結び付かなかった者である。

単に、通常の事業所に雇用されることが困難な障害者といえども、障害の状態や年齢によってもニーズが違う。一般就労を目指している者もいれば就労継続支援A型事業所での就労をゴールだと思っている人もいる。そのようななかで、支援者がどのような関わりをしていくか、個々人によって変わってくる。就労継続支援A型事業所で働こうと思うに至った背景にはそれぞれの物語がある。それを受け入れたうえで、支援者側が一丸となり関わりの方向性を同じベクトルを向いて接していかなければならない。

働いてくれているみんなが働く喜びを感じ、生きがいを感じてくれることが、就労継続支援A型事業所の在り方であると思う。

執筆者:株式会社エルアクト  サービス管理責任者  谷山  寛英
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 アンケート入力画面へ
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