特定非営利活動法人クリーンネット飯塚協議会

1. 事業所の概要、事業所設立の経緯

(1)事業所の概要

ア.事業所の特徴

特定非営利活動法人クリーンネット飯塚協議会(以下、「クリーンネット」という。)は、主に飯塚市より委託を受け、リサイクルゴミの手選別作業を障害者を社員として雇用して行う事業所である。クリーンネットは、会員11名、役員(理事、監事)9名で組織され、事務局として支援員、事務員の2名を置いている。

設立当時は、身体障害者および知的障害者のみを雇用していたが、精神障害を含めた三障害に対して就労の場を提供するという理念のもと、現在は精神障害者も雇用している。なお、飯塚市からの委託事業ということもあり、現在の社員は飯塚市内在住の障害者に限定されている。

事業としては、次の5つを掲げている。

(ア)飯塚市のリサイクルプラザ選別業務の受託及び飯塚市内に在住する身体障害者、知的障害者、精神障害者の就労の場の提供事業

(イ)障害者福祉に関する相談事業

(ウ)精神障害者の体験就労指導援助

(エ)障害者の健康増進及び余暇活動支援事業

(オ)障害者福祉の向上を目的とする団体及び地域との交流事業

平成25(2013)年度は、(エ)の「障害者の健康増進及び余暇活動支援事業」の一環として、「メンタルヘルス・不調の予防と対処法」をテーマに健康づくり講習会を開催したり、社員の慰安と親睦を深めるための研修旅行を行ったりしている。さらに、(オ)の「障害者福祉の向上を目的とする団体及び地域との交流事業」としては、ダンボール組立、のり付け等の簡易作業やシートカバー、布団仮縫い等の縫製作業、かりんとうやあられ等の食品加工作業を行う事業所「セルプちくほ」の見学や同事業所での作業体験を通じ、当法人社員の作業の取組に新しい発見を生み出すような研修に参加した。同事業では他事業所への視察見学、各種イベントに参加して啓発活動を行うなど、社員の勤労意欲の向上を図るとともに、地域への貢献活動を積極的に行っている。

イ.障害者雇用の理念等

クリーンネットは、以下の3つを法人の理念として掲げている。

一  私達には  責任をもって、安全に仕事をする義務があります

一  私達は  リサイクルという社会に貢献する仕事をしています

一  私達は  お互いに支えあい楽しい職場づくりをめざします

また、定款の目的には「この法人は、障がい者に対して、社会的、文化的、その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられ、就労的自立に関する事業を行い、作業することで働く喜びと社会貢献の誇りを享受できるよう寄与し、障がい者の就労の場を確保することを目的とする」と記されており、働く場の提供と、そこから得られるやりがい、喜び、所属する安心感等を通して、障害によって損なわれた自尊心が回復する過程を支援している。


(2)事業所設立の経緯

クリーンネットは、飯塚市のクリーンセンター開設に伴い、市の施策の一環として障害者の雇用機会の創出のために設立された。

回収されたリサイクルゴミを缶(スチール、アルミ)、瓶(白、茶、雑)、資源プラスチックの3種類に選別する工程を、障害者の就労の場として提供する目的を負う。この選別業務を受託するにあたり、平成10(1998)年4月に「飯塚市身体障がい者福祉協会」、「飯塚市手をつなぐ親の会」、「精神障がい者家族会いずみ会」の3つの障害者団体が中心となり、任意団体として「クリーンネット飯塚協議会」を設立した。その後、平成21(2009)年1月に特定非営利活動法人の認証を得て現在に至っている。


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