特定非営利活動法人クリーンネット飯塚協議会

3. 具体的な取組とその効果

(1)通勤手段の提供

クリーンネットでは、日本財団に送迎車両(福祉車両配備プロジェクト)の申請を行い、助成金を利用して車両を購入し、社員の送迎を行っている。社員は全員飯塚市内在住の者だが、自動車普通免許は取得していても疾病や障害のために一時的に運転を控えるよう主治医から指導を受けている者や、もともと自動車普通免許を取得していない者がいるなど、送迎を行わないと出勤することが困難な者が多い。また、飯塚市は公共交通機関が発達しているとは言い難い地域であるため、社員の通勤手段を確保することは必要な支援のひとつとなっている。


(2)作業の構造化

リサイクルゴミの選別作業はライン作業であるため、業務の構造化を行いやすいという利点がある。

前述したように、まずゴミ袋を破り不適切物を取り除く、瓶の色ごとにダストへ選別するなど、ひとつひとつの作業は単純で分かりやすい。さらに担当が決まっているため、慌てることなく自分の担当業務に従事することができる。また、50分ごとに10分の休憩があるので、作業時間が明確になっていることも、見通しを立てることが可能となり有効である。

知的障害者や精神障害者は、突然の変更や曖昧なことを苦手とする傾向がある。そのため、枠組みが決まっているということは、彼らの働きやすさにつながっていると考えられる。


(3)地域交流・社会貢献

クリーンネットでは、事業の一環として「障害者福祉の向上を目的とする団体及び地域との交流事業」を行っている。市民向けの各種イベントに参加して、リサイクルゴミの正しい分別の仕方について啓発活動を行ったり、ペットボトルキャップの収集とエコ活動の推進に取り組んだりと、リサイクルゴミを通してクリーンネットにおける活動や業務内容をPRする機会を創っている。これらの活動を通して、社員は自分たちの日頃の業務を振り返り、改めて仕事をする意義、業務の意義について考えることができる。クリーンネットの広報活動だけでなく、これらの活動が障害者自身の仕事に対する誇りや自尊感情の回復につながっている。


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