日通・パナソニックロジスティクス株式会社  九州支店鳥栖センター

3. 取組の効果

就業時間は、まず5時間からスタートし、それぞれの作業の様子を観察しながら、適宜面談の機会を設けて対象者の意向も確認・調整して段階的に延長し、現在は全員が7時間の勤務となっている。業務内容は実習当初からの段ボール整理作業(段ボールを解体・整理してカゴ台車に乗せる作業)とオリコンの確認・清掃(オリコン内の不要なラベルやカードを取り除き、丁寧に拭きあげる作業)から、緩衝剤の整頓や、仕分け補助業務等の業務が増え、着実にステップアップをしてきている。

しかし個々に見てみると、全員が横一列となって作業量を上げるよりも目標を立てることがモチベーション維持につながる者、黙々と一つの作業をこなす方が好きな者、あらゆるところへの目配りが得意な者等様々であり、個々の特性や作業の様子を見ながら、一人ひとりに合ったステップアップを図るようにすることが、作業に対して無理なく対応でき、モチベーションの維持や生産性の向上にもつながっている。


段ボール整理作業
段ボール整理作業
段ボール整理作業

緩衝剤の整頓
緩衝剤の整頓

オリコンの清掃
オリコンの清掃


4名が行っている前述の作業は、それまでは他のフロアからの応援などで対応していた業務であったが、業務の切り出しの結果4名が担当したことで職場としての生産性が上がった。また、例えば、「きれいにすると言っても、どのくらいまで拭いて、どのようにきれいにすればよいのか」と、曖昧な指示では理解することが不得意な障害特性のある者がおり、そのため作業基準の内容を見直すことになったが、この作業基準の見直しは障害の有無に関係なくすべての従業員にとっても効果があり、生産性や業務の質の向上につながったとのことである。さらにそれは、他部署へも波及し、全体的に意識高揚につながっている。

実際に、4名がこれらの業務をするようになってから、顧客から「オリコンがきれいで大変気持ちがいい」等の褒め言葉があったことを耳にして、あらためて雇用の効果を実感したという。


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