医療法人蘇春堂  球磨病院

2. 障害者雇用の現状

(1)障害者の配置と従事業務

蘇春堂での障害者雇用数は10名である。うち、当病院では4名で、全員身体障害者手帳を所持している。4名の障害内容と従事業務は下記のとおりである。

  • ドクター1名(肢体不自由):股関節に障害を持ち、両手に杖が必要なので、歩行には苦労を伴うが、外来診療、病棟の回診も行う等積極的に勤務を行っている。
  • 介護ヘルパー2名(内部障害・肢体不自由):療養病棟で勤務している。
  • 総務スタッフ1名(肢体不自由):勤務年数が13年になる。

(2)障害者雇用の経緯と今後

一般的に言って、医療機関の場合、障害者雇用が困難であるというケースが少なくない。医療機関においては夜勤や肉体労働等、身体に負荷がかかる業務が多いからである。また、本来医療機関では患者という身体的な弱者に対応しなければならず、自然、医療スタッフには頑健な身体が求められることが当たり前になっている。さらに、カルテの電子化等が進み、障害の有無が障壁にならない事務職そのものの業務量が減少しているのも、障害者雇用を難しくしている要因のひとつとなっている。

このような環境にあっても、当病院が障害者雇用に取組み続けていることは明確な意志がある証しである。

蘇春堂は平成23(2011)年12月に、熊本市に複数の総合病院を有する医療法人朝日野会の系列に加わった。経営の体制が変わり、人事も朝日野会本部の決裁が必要となったが、採用に関しては蘇春堂の判断が尊重され、現場の判断が覆されることはほとんどない。むしろ、障害者雇用に関しては、以前よりもさらに積極的になっており、必要な人材であれば障害の有無や内容について問題とされるようなことはないという。

このような採用への姿勢は今後も引き継がれ、さらに時代に適応したものに変遷していくのではないかと、当病院では考えている。


独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 アンケート入力画面へ
障害者雇用事例リファレンスサービス