株式会社優昌  就労継続支援A型事業所  豊の大地

1. 事業所の概要・障害者雇用の経緯

(1)事業所の概要

株式会社優昌(ゆうしょう)は、当社を母体として「就労継続支援A型事業所 豊の大地」(以下「豊の大地」という。)を平成26(2014)年10月1日に開設した。事業の中心は農業であるが、メンテナンスや贈答品のパッケージング、事務作業も展開している。

障害のある社員が活き活きと仕事ができるように、希望や得意分野、障害の種類と程度により選べるよう工夫している。その事業概要は次のとおりである。


ア.無農薬農業

農業(野菜の栽培)については、法人設立前から個人で無農薬農業に取り組んでおり、法人設立に合わせて「豊の大地」が引き継いでいる。

大分市内に2箇所の農場を保有し、そこで育てられた農作物は一般的に販売されているものよりも味が濃く、おいしいと評判である。某全国放映テレビ番組の取材を受けるなど評価が高い。大分市内大手ホテルをはじめとした、レストラン等との契約栽培や路地販売を行っている。

「豊の大地」が行う就労継続支援事業のサービス管理者である日名子敦さんは「土壌が他とは違う。有機肥料と酵素を用いた土壌づくりによって、野菜本来の力が最大限に生かされながら自然の恵みを受け育つ。種から丹念に育て収穫し、多くの人々に届けるという、一連の物語を体感してもらい、『人のお役に立っている』と実感してもらいながら、大きな自信をつけてもらいたい」と話す。日名子敦さんも個人で無農薬農業を推進するとともに、障害者支援を積極的に行っていた方である。

収穫された野菜は、大分市千歳にある事業所で丁寧に洗い、袋詰めを行い、出荷している。また、他の農園や人手不足の農家と請負契約を結び、作業を行っている。


豊の大地  農場と収穫された野菜
豊の大地  農場と収穫された野菜
豊の大地  農場と収穫された野菜


イ.メンテナンス

市内の病院、介護施設の清掃等からメンテナンスを請け負っている。

ウ.贈答品のパッケージング

贈答品(ギフト)事業は、商品のパッケージングから送り状作成、発送までの作業を行っている。

エ.事務作業

上記ア~ウの中で発生する、事務作業を主にパーソナルコンピュータを使用して行っている。


(2)障害者雇用の経緯

代表取締役社長である首藤昌由さんは、前職において障害を持った子供への間接的な支援を行っていた経歴を持ち、その当時から、子供達の将来や保護者の思いにふれる機会が多々あり、安心して働ける場所、安心して生活できる場所が必要であると感じ、長年来模索していた。

平成26(2014)年に、障害者支援経験のある首藤昌由社長と日名子敦さん、二人の出会いが「豊の大地」設立のきっかけになったという。準備期間が4ヵ月間という短期間での立ち上げではあったが、障害者のために「今すべき」との決断から就労継続支援A型事業所を開設することとなった。

首藤昌由社長は、「現在は農業を主力とした仕事を行っているが、色々な業種で働ける様に取り組みたい。どんな人であれ、得意分野・不得意分野があり、できる・できないがある。得意分野・できることを探してあげることで、安心して働くことができ、安心した生活につながる。個々の能力を発見し信じてあげることが我々の使命なのだ」と話す。


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