社会福祉法人  日向更生センター  宮崎市養護老人ホーム  清流園

2. 障害者雇用について

平成14(2002)年に旧清武町の障害者雇用促進の取組として、運営委託を受けていた社会福祉法人日向更生センターで障害者を雇用したのがきっかけになる。これまでに多数の障害者を雇用し、現在は4名(3名は清掃業務、1名は介助員)が勤務している。

不定期ではあるが、毎年2名程度の実習生が、障害者就業・生活支援センター、障害者サポートセンター、障害者福祉サービス事業所といったところから紹介されて訪れる。現在雇用している障害者も雇用前に短期実習を行い、その状況を確認して雇用に至った。それぞれの支援センターの指導員は、清流園の状況をよく理解しているため、どういった仕事があり、どういったことのできる障害者が適しているかを検討し紹介してくれる。ただ実習に来た障害者を必ず雇用するわけではないため、実習前に雇用が前提でなく訓練であることを伝えてもらっている。

勤務時間は、週30時間未満で基本的に1日7時間30分と4時間の勤務である。ただし、障害の状況によっては、身体の負担も考え、休日や勤務中の休憩にも配慮している。たとえば、腎臓機能障害の方は、週3日(月・水・金)仕事が終わってから人工透析の病院に通院できるようにしている。賃金については、宮崎県の最低賃金から始まり、勤務年数に応じて昇給するようになっている。現在雇用されている方は、一月で7万円から8万円程度になる。

清掃業務の内容は、園内美化清掃、トイレ清掃、窓ふき、館内の消毒、消毒液の補充等で、障害者3名の他にシルバーの方を2名雇用している。シルバーの役割は、聴覚障害者や知的障害者への連絡等の伝達、そして清掃業務の指導と確認である。ジョブコーチの支援も受けている。写真1は園外整備を行っている様子である。

園外整備の様子
園外整備の様子
写真1  園外整備の様子


聴覚障害者の一人は、平成26(2014)年度から介助員(夜勤無しのパート勤務)として雇用されている。清掃業務で採用されたが、福祉に関心があり、清掃業務に慣れた頃から入浴介助の手伝いなどを行うようになった。その後、聴覚障害者を対象としたヘルパー2級の講座があることを伝えると、本人も資格取得に意欲を示し受講することになった。清流園では在籍したまま公休扱いで、ホームヘルパー2級の講座を受講できるようにし、資格取得をサポートした。資格取得後は、2年間、清掃業をしながら介護士の手伝いをしてもらったが、本年度から正式に介助員として勤務できるようになった。聴覚に障害がありコミュニケーションの点で心配されたが、相手の話すことを口の動きを読んで理解し、声を出して会話ができるなど本人の精一杯の努力もあって、職員や入園者とのコミュニケーションに問題はないと判断された。写真2は介助員として働いている様子である。

それぞれの障害者のスキルによるが、本人の向上心や努力によってステップアップできるという一つの事例である。


写真2  介助員として働く様子
写真2  介助員として働く様子


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