さつきコーポレーション株式会社

1. 事業所の概要、障害者雇用のきっかけ・背景

(1)事業所の概要

平成23(2011)年に創業。「全ての高齢者を敬い、全ての人を愛し慈しむ『こころ』をもつ人づくりを目指します。事業の理念は『こころ』です」という理念の下、住宅型有料老人ホーム「善の心」を核に、居宅介護支援事業、通所介護事業、若年性認知症通所介護事業、訪問介護事業を展開する。

平成27(2015)年4月の障害者雇用納付金制度改正の影響だけではないであろうが、このところ同社における障害者雇用の実情を見学したいという近隣事業所からの申入れが増えているそうだ。


(2)障害者雇用のきっかけ・背景

今回、取材全般に応じてくれたのは、藤崎えり子施設長である。

当社で働く職員の施設長評は、心を大事にする人、愛のある人、厳しいところもあるけれど温かい人、親のように私たちのためを思って真剣に叱ってくれる人等々である。

取材の申込みをしたとき、同施設長は最初、きっぱりとお断りになった。理由は極めて単純明快で、曰く「うちでは、障害の有無で区別をしていません。職員はみな、ご利用者のために一所懸命がんばってくれる『人』であって、同じ存在です。一緒に働く仲間から、障害のある職員だけを切り離して取り上げることはしたくありません」であったが、何とか取材を受けていただいた。

筆者はこれまで30を超える事業所で障害者雇用の取材をさせていただいたが、障害者雇用に取り組むこととなったきっかけの中には、特定の人物、それは経営者だったり人事担当責任者であったりするが、その方々に強い思いがあったことが始まりという場合も少なくない。同社の場合もまさにそのパターンと言える。先述した施設長の人となりや熱くぶれない思いが強力なリーダーシップとなって障害者雇用に結びついたのである。

もう一つの要因を挙げておく。

詳細は割愛させていただくが、藤崎施設長は昔から知的障害者に深い関心を寄せており、知的障害者に関係する仕事に携わりたいと思いながらこれまで実現できなかった。

縁あって現職に就いてからは、ここで知的障害者と共に汗を流すことはできないだろうかと考えていたが、その手段が分からず悩まれていたのだそうだ。

そのようなときに、養護学校から生徒の職場実習を受け入れることになって、ようやく念願だった知的障害者との接点を持つことができ、それが障害者雇用へとつながっていったのである。


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