さつきコーポレーション株式会社

4. 障害者雇用のメリット、結びに代えて

(1)障害者雇用のメリット

一つは各種助成金制度が存在し、これを利用できることを知ったこと、二つ目は、障害のない社員が皆、何がしかの刺激を受けていること、しかも好影響を受けていることだと言う。

一例を挙げると「ボックスティッシュを15箱持ってきて」頼まれた知的障害者は、数をカウントすることが苦手だ。しかし、必死になって一つひとつ丁寧に数えていく。自分に託された仕事から逃げず、正面から向き合う真摯な態度、その懸命な姿を見て、仕事に取り組む姿勢、仕事と向き合う気持ち、仕事に対する責任感を再確認できたのだと言う。


(2)結びに代えて

当社には、利用者である高齢者を「(人生の)先輩」と呼び、社員研修の教材に小学三年生向けの道徳の教科書を使用しているユニークさがある。また、会社の経営基盤を固めなければならない創業期から知的障害者を雇い入れ、万全の受入れ態勢が整ったとは言い難い段階で精神障害者を雇用する大胆さがある。型にはまったマネジメントなど微塵も見られない。

一見型破りに見えるこうした事実は、実は隅々まで行き届く繊細な配慮の存在という土台に支えられていると言える。

人を育てることに全力を注ぎ、障害者が成長し、外に向かって飛び立つのであれば、ここを踏み台にしてもらっても一向に構わないとまで言い切る藤崎施設長が、是非とも実現させたいと考えているのは、現在働いている障害者がリーダーや責任者として運営にあたるグループホームの開設である。

その藤崎施設長から経営者の皆様方へ、障害者雇用についてのメッセージをいただいた。

「何も構える必要はありません。障害者には、できることをしてもらえばよいのです。誰しも最初からなんでもできるわけではなく、成長してできるようになるのです。」

下の写真は知的障害者が一年を振り返って書いたものである。


一年の振り返り
一年の振り返り

執筆者: 社会保険労務士ほりえ事務所  所長  石神  啓介
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 アンケート入力画面へ
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